女子プロレスラー〝太陽神〟ことSareee(29)が、スターダムの八神蘭奈に圧勝を収めた。

 かねてIWGP女子王座奪取を目標に掲げ、スターダムの4月横浜大会で新王者になった朱里に挑戦を表明。6日(日本時間7日)のEVE英ロンドン大会でアレックス・ウィンザーを撃破し、初防衛に成功した朱里に21日国立代々木第二体育館大会で挑戦することが決定した。王座戦前の8日後楽園大会では、朱里の弟子である八神蘭奈とのシングルで激突となった。

 入場するなり背中にドロップキックで奇襲攻撃を仕掛けられ、場外乱闘を繰り広げた。即座にダイビングフットスタンプを見舞ったが、再び足を引っ張っられて場外に投げ飛ばされた。

ダイビングフットスタンプでトドメを刺したSareee(上)
ダイビングフットスタンプでトドメを刺したSareee(上)

 それでもリングに戻ると、八神の髪の毛を引っ張りながら絞り上げ圧倒。観客から大ブーイングが巻き起こった。7分過ぎ、朱里譲りの強烈な蹴りの連打と腕十字固めで悶絶。だが、Sareeeは意地のフィッシャーマンでマットに叩きつけ流れを奪う。最後はダメ押しのダイビングフットスタンプを見舞い、3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持ったSareeeは「八神、お前はなかなかやるじゃん。朱里の代わりに戦ってやるっていう気持ちは少しは伝わってきた。でもな、まだまだなんだよ。アンタがこの現状に満足して、このままただ普通にリングに上がり続けるのか。何か変わりたいってがむしゃらにもがいて、死に物狂いで上がってくるかはお前次第だ。頑張れよ」とエールを送った。

 八神から「言われなくてもわかってるよ! スターダムのリングが世界で一番のリングだと思ってる。だからこそSareeeに負けたのがめちゃくちゃ悔しい。もっと努力して強くなるから、次は絶対お前を倒す。絶対倒すから。今日戦えたことを感謝してます。本当にありがとうございました」と頭を下げられた。

IWGP女子王者・朱里(左)と握手するSareee
IWGP女子王者・朱里(左)と握手するSareee

 八神を見送ると、英国から帰国したばかりの朱里が登場し「ただいま! Sareee、待たせたね。IWGPのベルトを防衛してロンドンから日本に帰ってきたよ。うちの蘭奈とよかったでしょ? これからもっと成長して楽しみにしててよ。改めて6月21日のIWGP女子王座戦よろしくお願いします」と握手を求められた。

 朱里の言葉にSareeeは「朱里となら正々堂々本物の戦いをできると思ってる。私たちのドローで終わっているあの戦いの続きをしっかりやって、完全決着つけましょう」と語りかけ、握手に応じた。