
西武は1―0で中日に連勝した15日の試合後、両球団の間で佐藤龍世内野手(28)のトレードがまとまったと発表した。

開幕前のオープン戦中に寝坊により札幌から静岡へ移動するチーム便に乗り遅れる〝ボーンヘッド〟を犯し三軍降格。西口監督は当時「寝坊したから三軍に落とした。危機感がないっていうか。今この現状で自分がどういう立ち位置にいるのか。そこを考えれば、そういうことをしている場合じゃないので」と厳しい姿勢でチーム内規律を犯した佐藤龍について処分理由を語っていた。

その後、佐藤龍はイースタンリーグで41試合に出場し打率3割2分4厘、4本塁打、16打点と奮起していたが…。
中日は高橋周が左ヒジを負傷し、この日「7番・三塁」でスタメン出場した石川昂は3打数無安打。打率1割3分3厘と低迷している状況ので利害が一致してのトレード成立となった。
佐藤龍は「寂しい気持ちでいっぱいです。ライオンズファンの皆さんはすごく熱くて、ファイターズから戻ってきたときに、またあの声援が聞ける、応援してもらえると思うとうれしくなったことを思い出します。この移籍をプラスに捉えてドラゴンズでもがんばります」と西武球団を通してコメントを発表した。
佐藤龍は2021年8月に公文克彦投手、平沼翔太内野手と木村文紀外野手の絡んだ2対2のトレードで日本ハムへ移籍。22年11月に山田遥楓内野手とのトレードで西武に復帰して以来、3度目のトレード移籍となる。
広池浩司球団本部長は「ファイターズから戻ってからの2年間、攻守ともにチームに貢献してくれました。時にチームの流れを変える一打を放ったり、しぶとく四球をもぎ取る姿が印象に残っています。今年はチャンスに恵まれませんでしたが、年齢的にもまだまだ活躍できると思いますので、持ち前の打力を生かし、ドラゴンズで力を発揮してほしいです」とコメントしている。