
WWEの〝ウェイワード・サムライ〟中邑真輔(45)が、宿敵の〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデスにフォール負け。悲願の最高峰王座につながるトーナメントで1回戦敗退となった。

13日(日本時間14日)のスマックダウン(ケンタッキー州レキシントン)では、「キング・オブ・ザ・リング」トーナメントの1回戦に出撃。

同トーナメントの決勝戦はPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(28日=同29日、サウジアラビア)。優勝者は真夏の祭典「サマースラム」(8月2、3日=同3、4日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で、所属ブランドの最高峰王座に挑戦できる。
5月23日のMITB予選で敗退し最高峰王座獲得へのチャンスを逃しただけに、負けられない一戦だ。ただフェイタル4WAY戦の相手は、前統一WWE王者のコーディ、元世界ヘビー級王者のダミアン・プリースト、7日のMITBラダー戦で活躍したアンドラデと強敵がそろった。特にコーディは一昨年から激しい抗争を繰り広げてきた宿敵だ。
ゴングが鳴ると中邑は薄ら笑い。3人の相手に得意の「カモーン!」の雄たけびを上げるかとみられた。ところがリングを下りてしまい、コーディがトぺ・スイシーダを発射。まともにくらった中邑は場外バリケードに激突し、いきなり場外でダウンした。さらにコーディ、プリーストとの場外乱闘となるも、アンドラデの鮮やかなムーンサルトアタックを浴び、またもフロアーを転がった。
それでもアンドラデをヒザ蹴りで吹っ飛ばし、プリーストはスライディングジャーマンで叩きつけた。コーディにはけいれん式ストンピングを見舞った。コーディに足4の字固めで動きを止められてもペースを緩めず、アンドラデをリバースパワースラムでぶん投げると、前統一王者にはライダーキックをぶち込み、テーブル葬に処してみせた。
4人入り乱れての熱闘は、V候補のコーディが一気のラッシュを仕掛け、中邑をクロスローズの体勢に捕らえる。中邑は切り返し、コーディの背中に必殺のキンシャサをぶち込んだ。決まったかに見えたが、ここはアンドラデにカットされる。中邑もアンドラデのカウントを阻止して激しい打撃戦に。ここでコーディがロープに飛んで、中邑とアンドラデにダブルのコーディカッターを決めて優位に立った。
さらに前統一王者はコーディカッターでプリーストを場外に排除すると、アンドラデにはクロスローズ。もう一発見舞おうとしたところで、中邑がコーディを背後から裸絞めで捕獲した。さらにドラゴンスリーパーの体勢に移行して、首狩りポーズ。続けて何とおきて破りのクロスローズを狙ったが、コーディが巧みに切り返してクロスローズ葬。マットに叩きつけられた中邑は3カウントを奪われ、1回戦で敗退した。
MITB予選に続く連敗となり、悲願の最高峰王座へ険しい戦いが続く。
この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。