WWEの〝明日の女帝〟アスカが、次回ロウで約1年1か月ぶりに復帰することになった。

 昨年前半はカイリ・セインとの名コンビ「カブキ・ウォリアーズ」でWWE女子タッグ王座を保持するなど活躍したが、同年5月4日のPLE「バックラッシュ」で王座陥落。ヒザの負傷で長期欠場に入った。7月の日本公演でもリング上でマイクアピールしただけ。その後はリングから姿を消していた。

 9日(日本時間10日)のロウ(アリゾナ州フェニックス)では、「クイーン・オブ・ザ・リング」トーナメントの組み合わせが発表になり、次週のロウで行われるトーナメント1回戦にアスカがエントリーされた。NXTから昇格したばかりのステファニー・バッケル、WWE女子タッグ王者ラケル・ロドリゲス、若手のアイビー・ナイルとのフェイタル4WAYマッチが復帰戦となる。

 同トーナメントの決勝戦はPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(28日=日本時間29日、サウジアラビア・リヤド)。優勝者は真夏の祭典「サマースラム」(8月2、3日=同3、4日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で、所属ブランドの最高峰王座に挑戦する。アスカが所属するロウの最高峰王者は、女子世界王者のイヨ・スカイ。大会場メットライフスタジアムで〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟vs〝明日の女帝〟の夢の頂上決戦が実現するか注目が集まる。
 
 一方で、この日のロウから始まったトーナメント1回戦では、アスカの盟友で〝海賊王女〟ことカイリがリア・リプリー、リブ・モーガン、ロクサーヌ・ペレスとフェイタル4WAY戦で激突。リブとロクサーヌを2人まとめてヘッドシザーズで投げ飛ばし、2人同時にドロップキックを叩き込んだ。だが、共闘したリブとロクサーヌに抱え上げられ、場外のリアに投げつけられてしまう。

 4人が激しく争う熱闘となり、カイリはコーナー上段からフライングカブキエルボーをリアにぶち込んだ。さらにカカト落としから、カウンターのスタナーで〝マミー〟を追い詰めた。場外で乱闘するリアとリブのセコンド、ラケルにはインセインエルボーアタックを打ち込み、またもコーナーに上がった。

 リング内のリブに必殺のインセインエルボー。決まったかに見えたが、3カウント直前にリングインしたロクサーヌに、レッグロールクラッチで丸め込まれた。そのまま返せず、3カウントを奪われまさかの大逆転負け。土壇場での1回戦敗退でカイリは悔しさいっぱいだった。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。