米国・AEWの「SUMMER BLOCKBUSTER」(オレゴン州ポートランド)が11日(日本時間12日)に放送され、AEWコンチネンタル王者オカダ・カズチカ(37)と同インターナショナル王者ケニー・オメガ(41)による調印式が行われた。

 オカダとケニーは新日本プロレス時代に数々の激闘を繰り広げ、東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」では2017、18年と2年連続で年間最高試合賞(ベストバウト)を受賞。シングル戦績はオカダの1勝2敗1分けとなっている。

 そして世界中のファンが待望していた〝第5章〟は、ビッグイベント「ALL IN」(7月12日=同13日、テキサス州アーリントン)で実現する。AEWマットでは初となる両雄の一騎打ちは、互いのベルトをかけた「WINNER TAKES ALL(勝者総取り)」として行われる。

 この日の調印式では勝者に与えられる統一ベルトが公開され、調印後には両者が握手。ライバル同士が健闘を誓いあった…はずだったのだが、ここでケニーと因縁深いドン・キャリスが登場。キャリスと口論を始めたケニーに対し、何と背後からオカダが襲撃を仕掛ける。

 コンチネンタルのベルトで殴打したオカダは、キャリスから手渡された警棒で腹部に一撃。悶絶してストレッチャーに乗せられたケニーに対し、周囲の制止を振り切ってコーナー上からダイビングエルボードロップを投下した。

ストレッチャーで運ばれるケニー・オメガ ©All Elite Wrestling
ストレッチャーで運ばれるケニー・オメガ ©All Elite Wrestling

 一時はスタッフに引き離されるも、オカダの蛮行は止まらない。ストレッチャーで運ばれるリングサイドのケニーに対し、エプロンから再びダイビングエルボードロップ。吐血するケニーを尻目に、キャリスとともに会場を去って行った。

 決戦を前にライバルに対して大ダメージを与えたオカダ。極悪集団「ドン・キャリス・ファミリー」を率いるキャリスとの関係も含め、今後の展開から目が離せなくなってきた。