
新日本プロレス15日の大阪城大会でデビッド・フィンレー(32)との「ドッグカラーチェーンデスマッチ」に臨む「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILが、「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」消滅を予告した。EVILは、バレットクラブが激動の新日本マットで最後に残された負の遺産と断罪。そして気になるH.O.Tの新メンバー「X」についても意味深発言を繰り出した。

緑の香り深まる6月の昼下がり、けたたましく鳴った記者のスマホには「EVIL」の邪悪な4文字が…。だが、今回のタイミングに限ってはまさに渡りに船。EVILは1日大田区大会で、大阪城からH.O.Tの新メンバー「X」を投入することを予告しており、大きな注目を集めている。

新たに極悪軍団に加わるのは、一体誰なのか。早速の質問に対し、EVILは「おいおい、あっせんなよ、マジで。そもそもロス・インゴ(ベルナブレス・デ・ハポン=LIJ)の名前を考えたのは俺なんだから、LIJの権利は全部俺のものだ…いや、今はそんな話はどうでもいい」と、まったりと煙幕を張った。
電話口で土下座を要求してきたため、その場でしたことにすると、EVILはようやく重い口を開き始める。「そもそもH.O.Tに入りたいヤツは山ほどいるんだよ。復活を狙っているヤツ、居場所がなくなってしまったヤツ、海の向こうで力を付けてきたヤツ…。どんな状況にあっても、まともな頭を持ったレスラーなら俺たちと一緒に戦いたいと思うのは当然のことだろ?」と豪語。
「ただ、今回のXに関しては、俺自身が必要として、俺自身が招き入れた男だ。この男が加わることによって、俺たちに歯向かおうなんてアホなヤツらは、いなくなるだろうな」とヒント代わりの予言を繰り出した。
H.O.Tは5月福岡大会でWDとの5対5ドッグパウンドケージマッチで敗れ、バレットクラブから追放となったが、EVILは意に介さず。ユニットのリーダー同士による大阪城決戦を制し、WDに壊滅的なダメージを与えるつもりだ。
「CHAOS、LIJが滅びた今、バレットクラブは新日本に残された最後の粗大ゴミだろ。弱いくせにダラダラ惰性で続いた、あの3つのユニットこそがプロレスの人気低迷を招いた諸悪の根源だ。バレットクラブのくだらない歴史を大阪城で終わらせて、俺たちが新日本を導いてやる」と、つい先日まで世界的知名度を誇るバレットクラブを乗っ取ろうとしていた男とは思えない発言を連発した。
結局、この日も最後まで一方的に言いたい放題。「ちなみにこの電話はコレクトコールだ。よく覚えとけ」と言い残して通話を切ったEVILのテレホンハラスメントから、逃れるすべは存在しない。