
新日本プロレス15日の大阪城ホール大会でIWGPグローバルヘビー級王者の辻陽太(31)に挑戦するゲイブ・キッド(28)が14日、団体の新リーダー襲名を予告した。

ゲイブは今年2月大阪大会で辻に挑戦するも、両者KOによる引き分けでベルト奪取はならず。この日の公開調印式で王者と対峙すると「最近俺がAEWに出場したことで、くだらない記者たちからいろいろ質問を受けている。批評家気取りのヤツらの意見はいつもくだらない。栄誉とは、実際に戦場に立ったものだけが手に入れられるものだ。最後に勝利に手に入れるのは、努力を積み重ねてきた者だけだ。勝利も敗北も知らない、冷めた目で外から見ているだけの臆病者には俺たちの同じ戦いの場に立つことができない。黙って俺について来い」と豪語。

そして「宣言しておくが、新日本をこれから引っ張っていくのはここにいる俺だ。俺が新日本をもっと大きくしていってやる。勘違いしてほしくないのは、俺は辻のことはある程度リスペクトしている。明日はとんでもないクレイジーな試合になる。そして誰がこれから新日本を引っ張っていくのかを見せつけてやる」と絶大な自信をのぞかせた。
世代交代が叫ばれて久しい新日本マットにおいて、ゲイブと辻は新世代戦士の中でもファンから高い支持を得ている。ゲイブは「明日はどちらが新日本を率いていくのかを決める戦いになる。俺が王者になったあかつきには、どこへ行っても、ベルトの価値を高めるために防衛ロードを重ねていく」と言い切った。
一方で受けて立つ辻は、今年の1月4日東京ドーム大会でのベルト奪取以降、すべての防衛戦を日本国内で行ってきた。「GLOBALとは何なのかと問われた時に『海外で試合をする』と思っている人は、俺の歩んで来た防衛ロードをつまらないと感じたと思います。ただ俺はこの新日本プロレスを海外に発信する、世界一の試合を海外に発信するという意味ではGLOBAL王者にふさわしい戦いをしてきた自負はあります。そして俺とゲイブが紡ぐ物語は、世界に誇る最高の新日本プロレスの試合であることをここに約束しましょう」とキッパリ。その上で「もし仮に今回も引き分けたのであれば、俺はこのベルトを返上します」と必勝の十字架を背負った。
調印後はゲイブから呼びかける形で握手もかわした両雄。大阪決戦へ、互いに闘志を燃やしていた。